
1984年6月24日、駒沢大学ヤングミュージック企画研究会が主催したロック・コンサート、
NEW DAYS NEWZ(1984年)が駒沢大学記念講堂で開催される。
当初、発表された出演者は、ザ・ルースターズ(
*)を脱退した井上富雄が結成したブルートニック&ザ・ガーデン、同年春にレコード・デビューしたばかりのエコーズ、博多出身のモダン・ドールズ、フリクション脱退後の恒松正敏によるE.D.P.S(エディプス)、そして大トリがBOOWYというラインナップであったが、当日のステージにはE.D.P.Sの代役としてザ・ルースターズ(
*)が出演する。つまりこうした事情によってBOOWYは、彼らがライバル視をしていたザ・ルースターズ(
*)を抑えて初めてトリを飾ったのである。
この日のライヴは、新たに始まったシリーズ・ギグである
BEAT EMOTION Vol.1公演(1984年)と同じ構成で、再アレンジされたオープニングの
「BEGINNING FROM ENDLESS」に続いて
「IN MY HEAD」でスタートする。序盤に
「IMAGE DOWN」や
「OH ! MY JULLY PART.1」が演奏され、本編ラストを
「TEENAGE EMOTION」と
「LONDON GAME」のメドレーで締め括る。そしてアンコールを
「MIDNIGHT RUNNERS」と
「INSTANT LOVE」が飾るという構成は、ここ半年間におけるセットリストのパターンとなっている。これはBOOWYのライヴ・パフォーマンスが成熟し始めた事を物語る。バンドにとっても観客にとっても心地良い関係性が生まれてきたと考えるべきだろう。
そしてこれは決してスタイルだけの話ではなく、彼らの類まれなバランス感覚に因るところが大きい。粗野なファースト・アルバムと洗練されたセカンド・アルバムの対比でも明らかのように、BOOWYは当時のインディペンデントのパンク・シーンに身を置きながらも、ずっと垢抜けた存在であったのかもしれない。例えば、この

日に共演した北九州出身のザ・ルースターズ(
*)が拒絶するポピュラリティをBOOWYは受容してゆく訳だが、同じく地方出身でありながら、この差は対照的だと言える。
それから4年後の1988年にザ・ルースターズ(
*)とBOOWYは惜しくも解散してしまうが、同世代のバンドの中でもこの両者は運命的なものを感じさせる。
「その頃の目標は全てレコードを売りたい、満員のライヴをやりたい、人に認められたい、人から愛されたい…、そんな思いから最も身近な項目を達成していく感じだった。それが随分、時間が経ったある日のイベントで、例えばルースターズよりも俺らのほうが出番が後だったり、BOOWYがトリだったりする事で、何か確認出来たよね。今振り返ると、あんな1、2万の給料でよくやってられたと思うけど、苦しいとか辛いとか、その他の部分ででも感じた事はなかった」(布袋)
1984年6月24日(日曜日)駒沢大学記念講堂
NEW DAYS NEWZ
SET LIST
(SE.)
BEGINNING FROM ENDLESS / 1.
IN MY HEAD / 2.
IMAGE DOWN / 3.
NO. NEW YORK / 4.
OH ! MY JULLY PART.1 / 5. ROCK'N'ROLL [*
CLOUDY HEART] / 6.
THIS MOMENT / 7.
BOOGIE / 8.
MY HONEY / 9.
GUARRILLA / 10.
TEENAGE EMOTION / 11.
LONDON GAME / En.1.
MIDNIGHT RUNNERS / En.2.
BABY ACTION / En.3.
INSTANT LOVE